ドイツのアイヌ民族遺骨、返還で合意

 北海道で盗掘されたアイヌ民族の遺骨を所有するドイツの民間学術団体「ベルリン人類学民族学先史学協会」(BGAEU)と、日本政府の間で返還の合意がなされたそうです。

 今回返還されるのは、ドイツ人旅行者ゲオルク・シュレージンガーが1879(明治12)年に札幌のアイヌ墓地から持ち帰った物で、本人が後に民族学誌で「夜の闇に紛れて入手した」と盗掘した物であることを認めていました。

 BGAEUは、遺骨が不当な手段によって収集された可能性がある事を認め、今年1月に日本政府と返還協議を行う意向を表明していました。

 アイヌ民族の遺骨は、研究対象として海外に持ち出されたケースは幾つもありますが、外交ルートを通じての返還が実現するのは今回が初めてのことです。

 BGAEUは今回返還に合意した遺骨以外にも、6体分の頭蓋骨を保有。さらにドイツ政府が、頭骨10体と骨1体を保有しています。

 北海道大学も2016年、研究目的で1930年頃に墓地から掘り出したアイヌの遺骨12体を返還しています。